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アーユルヴェーダで整える「夏の過ごし方」
TIME : 2025.06.24Category :

セラピストの星野です⭐️

6月も後半に入り、いよいよ夏本番というような暑さが続いていますね。

最近お店では、

「食欲が落ちてきた」「眠りが浅い」

といった声をよく耳にするようになりました。

 

そこで今日は「夏の体と心の特徴」と、

「アーユルヴェーダでのセルフケアのヒント」をお届けします🌞🌿

◆なぜ夏は消化力が落ちるのか?

アーユルヴェーダでは、私たちの体の中には「アグニ(消化の火)」があると考えられています。

このアグニがしっかり働いていれば、食べ物をうまく消化・吸収し、元気な心と体を保つことができます。

 

でも夏になると、外気の暑さで体は熱を逃がそうとする働きが強まります

その結果、体内のアグニ(火の力)も外へと発散されてしまい、内側の消化力が自然と弱くなるのです。

 

だからこそ、夏は

・食欲が落ちる

・胃もたれや膨満感が出やすい

・だるさや眠気が出る

といった変化が起きやすくなります。

 

◆夏はピッタの季節、でもヴァータにも注意!

アーユルヴェーダでは夏を「ピッタ(火のエネルギー)」が高まりやすい季節としています。

そのため、暑がり・イライラ・肌トラブル・下痢など、ピッタ由来の症状が出やすいのが特徴。

でも実は、ヴァータ(風のエネルギー)体質の人も夏に不調が出やすいです。

 

なぜなら「消化力の低下」によって体力が落ちたり、食が細くなったりすると、ヴァータの“軽さ”や“乾燥”が助長されてしまいます。

不眠や便秘、不安感などの症状が出ている方は、ヴァータの乱れが影響しているかもしれません。

 

 

◆アーユルヴェーダで一番大切なのは「消化力」

どんなに栄養価の高い食事をとっても

どれだけいいハーブやサプリをとっても

「消化できなければ意味がない」

アーユルヴェーダでは、こう考えます。

 

消化力が落ちると、未消化物(アーマ)が体内にたまり、心身のさまざまな不調の原因になります。

だからこそ、夏のセルフケアでは「アグニを守ること」が最重要テーマです!

◆夏のアーユルヴェーダ的セルフケア

消化力を守る食事

・白湯やスパイスティー(ジンジャー・クミンなど)を飲む

・昼はしっかり食べて、夜は軽めに。冷たい飲み物・油物・生ものは控えめにする

・胃腸が疲れている時は、キチュリや煮野菜スープがおすすめ

ヴァータ体質(風タイプ)

・温かく油分のある食事(ギー入り料理など)で滋養を

・不眠や緊張には、夜の足裏オイルマッサージがおすすめ

・乾燥を防ぐため、ナッツ類や甘味のある根菜も取り入れて

ピッタ体質(火タイプ)

・辛味、酸味、塩分を控えめに(カレー・焼肉・キムチなどはほどほどに)

・ミント・アロエ・ココナッツ・コリアンダーなどでクールダウン

・日中は直射日光を避けて、涼しい場所で過ごす

こまめな水分補給(ただし冷やしすぎない)

・常温〜ぬるめの水や、ミントウォーター、コリアンダー水などがおすすめ

・水分不足はヴァータ・ピッタ両方を乱すので、喉が渇く前にこまめにとる

睡眠と休息をしっかりとる

・夜ふかしはアグニを弱める原因に。早めの就寝を

・クーラーで体を冷やしすぎず、お腹・足を温かくして休むのが◎

軽い運動で熱と湿気を逃がす

・朝の散歩やヨガでやさしく発汗

(ただし真昼の激しい運動はNG。朝〜午前中がベストです!)

気持ちのアグニも整える

・心が焦ったりイライラしたときは、深呼吸を。

・ローズやラベンダーの香りもおすすめ。ピッタを穏やかに整えてくれます🌹

夏は、太陽のエネルギーを最も感じられる季節。

だからこそ、気持ちが前向きになったり、外に出たくなったり、何か新しいことを始めたくなる方も多いのではないでしょうか?

 

この夏は体の熱を上手に冷まし、心を穏やかに整えて、

ピッタのもつ集中力・情熱・行動力を活かしながら、

熱く燃えるような“楽しい出来事”にたくさん出会えますように〜😉