アーユルヴェーダでは、心や体の不調の原因は「アーマ」が原因と考えます。
アーマは、サンスクリット語で、日本語にすると「未消化物」と言う意味合いがあります。
わかりやすく(そしてインパクトある)、「毒素」と言われることもありますが、本来は「消化できなかったもの」。
消化できなかった食べ物は体内に溜まっていく
消化できなかった感情は心に溜まっていく
アーユルヴェーダでは、この状態が続くことが病気につながると考えます。
だから、溜めないようにしましょう!
と、言うのは簡単ですが、言われただけでそれが完璧にできたら心も体も病気になんてならないですよね。。。
私は「未消化物」とは「ある」が前提で考えるようにしています。
「絶対なくさなきゃ、溜めてはいけない」と言う感情もまた、アーマになりうるからです。
日々を生きていれば、自分にとって不要なものが心や体に入ることもある。
でも「私」にとって、それは今は消化しきれなかった。
食べすぎてしまうこと。
決して体に良いとは言えない食べもの。
急いで感情に任せて食べてしまうこと。
ネガティブな気持ち。
乗り越えられなかった出来事。
ストレス。思うように行かなかったこと。
そういったものを、いきなりなかったことにしない。それも自分なのだから、全てを否定しない。
受け入れたうえで、こまめに流す。
白湯を飲む。
舌磨き。
アビヤンガをする。
瞑想をする。
アーユルヴェーダの叡智がアーマの浄化には最適ですが、他には
体を動かす。
床掃除。
歌う。
思いっきり泣く。
信頼できる人に話を聞いてもらう。
一見アーユルヴェーダとは関係ないように思うかもしれませんが、こういった行動もアーマの消化にはとても有効なのです。
今の自分はどうかな?
アーマが溜まりすぎていないかな?何を欲しているかな?
自分を観察して、なるべくアーマを溜めすぎないこと。
こまめに取り除く術をいくつか持っておいて、めぐりの良い心身をつくっていきましょう。