10/28出発スリランカリトリート体験談③
カルナカララの朝です。
*写真は全室コテージになっている客室。19コテージ全てこだわりのニームの木をそのまま贅沢に使用。
ここは非日常のひととき。
豊かになった都会で暮らす私たちにとって“自然”そのものが貴重でありがたいものに感じてしまう。
外を出ると森を飛び交う幻想的な蛍たち
ウサギやリス、孔雀や七面鳥や小鳥も施設内をストレスなく自由に飛び回っています。穏やかな時間の流れる夢の国のような感覚。
豊かな緑に囲まれてステイしながら、ヨガレッスンに参加したりドクターのヘルスチェックを受けながら自分にセレクトされたトリートメント内容やオーガニックの食事がいただけるこの環境はスリランカアーユルヴェーダならではの癒しの場所。
これこそ自分へのご褒美の時間となり
心と身体のバランスを整えます。
そして日の出とともにヨガがスタート。
緑に囲まれた川沿いのヨガデッキ。アーサナをしながら鳥の声と風が心地よく肌に触れる。
ヨガは毎回、ヨガマスターのチャンティング(マントラ)で始まりチャンティングで終える。
ディヤナ・スローカーという心を集中させるための音。
整った声が空気と溶け込み
まぶたが自然に閉じてしまう。
静寂の中
自分の呼吸の音に深く深く入っていくのを感じながら。
*写真の彼がヨガマスターのジャヤンタ・ウィジェウィクラマ
(スピリチュアルネーム ・ジャガンナット)
スリランカ、キャンディ生まれ。2009年にヨガを始め、インドのシヴァナンダ・アシュラムにて学ぶ。ハタヨガと瞑想、特に慈しみと思いやりの瞑想であるマイトリー瞑想を実践。
独学で学んだ日本語で流れるように行われるわかりやすく正確なガイドと、ベーシックなアーサナを効果的に組み合わせたヨガクラスは、初めてヨガを体験する生徒にも、プラクティスを重ねた経験者からも評価が高い。
クラスの始まりと終わりに唱えられるパワフルなマントラは身体・心・スピリット、場を整え、参加者のヨガ体験をより特別なものにしている。
そしていよいよ本格的な施術を
自然のもつ癒しのエナジーに包まれながら心身のデトックス開始!
まずは初日にドクターの診察を受けて滞在中のトリートメントプランを決めるところから始まる。
*ウェダゲダラ・診察室の前には仏陀と菩提樹
アーユルヴェーダは「症状」を見るのではなく「その人」を見ます。
全てにおいてバランスが保たれているか
心、五感が至福に満ちている時に健康と感じられ
10人いたら10通りの、100人いたら100通りの個性や美しさが存在すると考えます。
そしてそんなことを踏まえた上でドクターが今のバランスを調和するため、一人ひとりに合った薬やオイルを調合してくれます。
リトリート中、
上質な食事とハーバルオイルトリートメントで細胞を目覚めさせ、
より良い生活習慣の実践方法を身に着けることで、心のベースアップを実感。
アーユルヴェーディックなライフスタイルを送り、集中的にトリートメントを受けることの恩恵にからだにも心にも少しずつ変化が訪れます。
食事ももちろん体質別で違うので、ここで改めてみんなで自分自身に起こっている様々な変化をシェアできるのも面白い。
顔色が見るからに艶やかになっていたり
塞いでいた感情が出て来たり
記憶が蘇って来たり
身体の一部に重さを感じたり・・
気づきがたくさん!
滞りが流れ始め自分を内観し、自分と向き合うことから始まります。
肉体のトリートメントを終えて
スリランカアーユルヴェーダの大切なケアとして
心のトリートメントもとても重要視します。
そのために行うのはボーディ・プージャ。
私たちもここでしかできないスリランカの正装で参加をアレンジ。
一つ一つに楽しむ力が強く、日に日に開放度がまっしてとっても楽しいメンバーです・笑
なんと今回このために僧侶が3名も来てくださり
この機会をアレンジしてくれたカルナカララスタッフの人徳に感謝。
ボーディ・プージャは僧侶が日々務められている『祈り』の時間を、そのまま体験させていただきます。厄を払ってくれたり心の浄化や心身祈願もしてくれる仏教国の儀式。厳かに始まります。僧侶の後に続き菩提樹にハスの花、ココナッツオイルランプを備え、3回菩提樹を周り水を注ぐ。
そして僧侶の独特の和音が響きだします・・・
ブッダンサラナンガッチャーミー
ダンマンサラナンガッチャーミー
サンマンサラナンガッチャーミー
言霊が響き渡り、夜の静寂の中灯された火が優しく浮かび。
なんとも美しい。
この幻想的な光と闇は私たちの心の中を投影してくれているようにも感じます。
ここに集まってくれた皆さんとのこの時間は
無意識レベルに深い深いところまで何かが届くように
言葉にならない感覚がありました。
それぞれに人生のあらゆる事情があっても時間軸を超えた先にある魂というものが“今ここに存在し合う”とゆうことを教えてもらったような時間。
それは仏教ならではの
全ての生命に対する”慈しみ”を感じさせてもらった神聖な夜なのでした。
「Namo Tassa Bhagavato Arahato Samma Sambuddhassa」
“阿羅漢であり、正自覚者であり、福運に満ちた世尊に、敬礼したてまつる”
僧侶のマントラより。
こうしてスリランカの仏教的アーユルヴェーダに魅せられ、一日がゆっくりあっという間に終わります。
みなさん今夜はどんな眠りにつくのでしょう・・・。
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アーユルヴェーダステイの1日の過ごし方
6:00 朝ヨガ
7:30朝食
8:30ドクター診断
9:30トリートメント
12:30昼食
14:00トリートメント
16:00アクティビティ・瞑想
19:00夜食
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